フリーランス・個人事業主の方こそ、LCP(生活継続計画)

こんにちは。LCPプランナーの志門です。

LCP(生活継続計画)に関する情報配信等を行ってます。

「LCP(生活継続計画)とは何か?」については、過去の記事をご参考ください。

https://lcp-builder.com/lcp-bcp/

今回のテーマは、「フリーランス・個人事業主の方こそ、LCP(生活継続計画)」

です。

なぜ、フリーランス・個人事業主こそ、LCP(生活継続計画)なのか?

BCP(事業継続計画)の個人版が、LCP(生活継続計画)になります。

フリーランス、個人事業主、もしくは、法人であっても一人代表で運営されている方は、多くいらっしゃると思います。

そういった、個人や家族経営などで展開されている事業において、事業継続計画は一般的な企業用のBCP(事業継続計画)も重要ですが、同時にLCP(生活継続計画)の視点からも、今一度、大災害等への事前準備をされる事をお勧めします。

また、BCP(事業継続計画)は聞いたことはあるけど、

BCPは面倒だし作っていないなあという方も、非常に多いかと思います。

まずは、BCP(事業継続計画)の策定方法や、なぜ必要か等が分かりやすくまとめている中小企業庁のホームページがありますので、参考にして出来る所からでも作成する事を強くお勧めします。何かあった時、必ず役に立ちます!

引用抜粋)

中小企業庁:

『BCP策定のヒント~中小企業が緊急事態を生き抜くために~』のご紹介について

ある中小企業の社長が地震等に備えたBCPを策定するまでのストーリー(例)を紹介し、BCP策定までの流れが分かりやすいよう構成しています。

https://www.chusho.meti.go.jp/bcp/guidebook/hint.html

中身を見ていただきますと、結構ボリュームあるなあと、、

思われるかと思いますが。安心してください。

実際は、在庫を持たないビジネスだったり、従業員がいない場合には、BCP策定に必要な内容はかなり絞られます。必要な箇所だけ作成すれば全く問題ありません。

逆に、必要な部分は、自分のビジネスにとって、非常に重要な点だという事に気づけます。

なので、災害だけでなく、自社の強みと、現在のビジネスモデルの弱み(サービス提供において、何に、誰に、依存しているかなど)の把握ができ、今後のビジネス展開に役立つます。強みこそ、それを災害で失った場合、弱みになります。

具体的に、何をしておくべきか?

次に、具体的に、フリーランス、個人経営においては、どのようなBCP(事業継続計画)も兼ねそろえた、LCP(生活継続計画)を準備しておくべきかについて、まず作るべき5つの項目に整理しました。

1.ご自身の生存、ご家族の生存の確保(安全対策、食料備蓄)

 まずは、当然ですが、生存の確保が最重要です。

大震災であれば、初期の揺れによる怪我の回避などになります。

日頃から、ご自宅、作業場、店舗において、転倒防止対策などが必須です。

さらに、最低1週間分の全員の食料、水の備蓄です。

在庫をリスト化しておきましょう。

食料は、ローリングストック法を、以前ご紹介しているので、ご参照ください。

https://lcp-builder.com/rollingstock/

2.家族、親戚、関係先(顧客、発注先)などの緊急連絡リスト

 家族、親戚、関係先の緊急連絡先リストと、複数の連絡手段を事前確保します。

携帯電話番号だけでなく、SNSも、自宅、店舗に固定電話があれば、必ず固定電話も確認しておく。電話はつながらなくても、SNSでは繋がれる場合もあるので、重要です。もちろん、住所も。さらに、すごく大切なのが、データだけでなく、紙媒体にメモするか、印刷しておきましょう。

3.11の東日本大震災の際も、大企業でさえ、BCP(事業継続計画)を策定していたが、パソコンで保存しており、紙で印刷していたため、停電のため見ることができなかった。。。そんな事例もあります。その経験から、現在では、経験した企業では必ず、紙に印刷しているみたいです。

3.災害時の資金管理

まずは、普段からの資金繰り管理で、固定費と変動費をしっかり把握しておくことです。

大地震でビジネスが止まってしまった場合でも、固定費は必ず発生してしまいます。手元現金の資金で、何か月分の固定費が補えるかを事前に確認しましょう。

さらに、緊急事態で、口座凍結、銀行ATM停止も、想定されます。

複数の銀行口座の準備、時代の流れには反しますが、紙幣や硬貨の現金をある程度、手元に置いておくべきです。

ネットワークが中断する事は、地震でなくとも多いにありえます。

電子マネーに頼りすぎるは、非常にリスクになります。

4.顧客情報などの情報管理

こちらは、ビジネス上、お客さまなどに、非常に迷惑をかけることになり、大問題になってしまいます。

日常業務での、個人情報管理、機密情報の管理は大切です。

特に、情報が滅失してしまう事、一時的もしくは長期間、ビジネス上のシステム、データベースにアクセス出来ない事は、事業の中断となります。

複数のサーバーでの保管、バックアップの管理は、徹底すべきですね。

まずは、上記の5つについて、何でも良いので書き出しておく事を強くお勧めします。

データだけでなく、しっかりプリントアウトした方が良いですね。

まとめ

  • フリーランス、個人事業こそ、LCPが有効です!
  • ご自身のビジネス継続に具体的な事前準備項目を、是非ご活用ください!
    1. ご自身の生存、ご家族の生存の確保(安全対策、食料備蓄)
    2. 家族、親戚、関係先(顧客、発注先)などの緊急連絡リスト
    3. 自宅、作業場、店舗の保全
    4. 災害時の資金管理
    5. 顧客情報などの情報管理

以上、今回も読んで頂いてありがとうございます!

LCPプランナー 志門

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